梨の収穫が極端に早まりそうです
今年の収穫状況「とにかく早い」
※この記事は2018年のものです
今年の梨は天候に恵まれ、病害虫も少なく、良質な果実がたくさん採れそうです。
一方で見出しのとおり、今年の梨の収穫スタートは例年に比べて大変早くなりそうです。
全品種で昨年より10日くらい早く収穫が始まることが予想されます。
ただし収穫期間が長くなるというわけではなく、終わりも10日くらい早まります。
下の表は平年の梨の収穫期の目安ですが、全て左に一マス(一旬)ぶんスライドするかたちになります。
たとえば、
幸水の収穫スタートは8月上旬→7月下旬に、
収穫ピークは8月中旬→8月上旬に、
収穫の終了は8月下旬→8月中旬にシフトします。
他品種でも同様です。
近年稀に見る早さです。
恐らくお盆には幸水が一段落していると予想しています。
原因は暖冬の影響
今年はソメイヨシノの開花が早かったですよね。
梨の花も同様に早く、白井市では昨年より12日も早く幸水の花が満開を迎えました。
じつは梨の収穫がいつから始まるかは、満開からの日数でほとんど決まります。
もちろんその期間での天候の影響は受けますが、おおよそ満開後110日で実が採れ始めます。
単純計算すれば昨年より12日収穫が早まり、それが今年は7月の下旬にあたるということです。
ソメイヨシノも梨の蕾も、目覚めの早晩は大雑把にいうと1~3月の積算温度で決まります。
今年は1~2月に既に15℃を超すような真冬とは思えない暖かさの日があり、3月にいたっては平均気温10.6℃・最高で24.6℃という記録が残っています。
事実今年は、ソメイヨシノは東京では3月17日に開花、平年より9日早く1953年以来過去3番目に早い開花になっています。
▼東京ソメイヨシノ開花/日本気象協会 tenki.jp
ご注文はお早めに
そんなわけで、何卒ご来店・ご注文はお早めにお願いしたく思います。
繰り返しになりますが「昨年より10日早い」と覚えて頂けますと助かります。
店舗の開店や注文受付については別ページのとおりになりますので、ご確認よろしくお願いいたします。
また、ご希望の時期にご希望の品種をお届けできない、という問題も生じます。
端的に言いますと、お盆やお彼岸です。
いつもご愛用頂いているお客様にはなるべくご要望に応えられるようにしておりますが、なにせ梨が無ければ融通のしようがありません。
日付指定についてはお応えできない場合がありますことを何卒ご了承ください。
農作物は工業品とは異なり、天候の影響を大きく受けてしまいます。
色々ご迷惑おかけしますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。